本記事のテーマ
BIG4コンサルファームにこれから入りたい人、すでに入社している人に向けて“株取引に関する独自ルールと注意点”を解説します。
本記事の想定読者
BIG4コンサルタントなど、主に日本株取引を規制されている人に向けて、資産運用術を解説します。
読者へのメッセージ
この記事では、「BIG4でも資産運用を行うことができるのか」、「本業に支障がない投資をしてみたい」という方に向けて、BIG4での資産運用ルールを解説するとともに、本業に支障がない資産運用方法をご紹介していきたいと思います。
このブログで紹介する方法は私自身が実践している方法です。ぜひ参考にしてみてください。各法人が推奨しているわけではありませんのでご理解ください。
BIG4コンサルは株取引の資産運用”株取引”が禁止されている
まず、株取引禁止の理由の前に代表的な”日本株取引”での資産運用についておさらいしていきます。
資産運用と言えば”株取引”が代表的です。
金融庁HPでは、「新NISA口座(非課税口座)」を活用した、株取引などを紹介しています。
購入することでインカムゲイン(配当金)か、キャピタルゲイン(値上がり益)が期待できます。
説明しなくても、株取引はすでに一般的ですよね。
では、これらのルールを踏まえてBIG4コンサルファームに入社した人にまつわる制約をご紹介していきます。
BIG4コンサルタントの”日本株取引”にまつわる2つの制約
BIG4に勤める場合、独立性とインサイダー規制の2つの制約があります。
ここでは2つの制約を解説します。
・1 独立性のルール
・2 インサイダー規制
まず結論を言うと、日本法人に入るのであれば、「日本株はできない」と考えたほうがいいです。
海外のファームでも何かしら同様のルールがあるため各国でのファームのルール・制度の確認が必要になります。
1 独立性のルール
グループ企業に「監査法人」があると、独立性のルールを守ることになります。
監査法人とは、会計ルールを守っているか、不正がないか確認するサービスを行っている会社であるため、公平で中立な立場をとても大切にしています。
たとえば、自分が監査をする立場で、その会社の株を所有していたら正しい意見が言えるでしょうか?
絶対言えるという自信はなくなりますね。だって、株主は誰しも株価を下げたくないですから・・。
つまり、公平で中立な立場で仕事をするという役割のために、独立性を守る必要があるため株取引ができません。
2 インサイダー規制
「インサイダー取引」というのは、たまにニュースに上がるのでイメージしやすいと思います。
「インサイダー=内部関係者」による「株取引」のことです。
内部情報を良く知っている人であれば、ある程度なら株が上がるか下がるか予測することができるかもしれません。
それって、健全な株取引とはいえないですよね。
それを規制するため「金融商品取引法」でルールが決められています。
監査・コンサル・税務、どの業務においても顧客の内部情報に深く入り込むため、当然ですが遵守することが求められます。
独立性・インサイダー取引に関する制限を守り健全な資産形成を目指しましょう。
元BIG4コンサルがおすすめする資産運用の選び方の2つのポイント
それなら、「BIG4コンサルに入社してしまった私は新NISAや資産運用はできないの?」と疑問が湧きます。
ここでは、私の実体験をもとに株取引が禁じられたあなたのようなコンサルに向けて、どんな資産運用を選ぶべきか解説します。
資産運用は金銭的リターンとスキルUPの2重取りを目指せるものを目指せ!
ここまで「日本株取引はできないぞ」と書いてきました。理由は独立性とインサイダー取引でしたね。
この制約を加味し、どんな資産運用ができるのかを紹介したいと思います。
ずばり、金銭的リターンとスキルUPの2重取りを目指せるものが良いと考えます。
それには、2つのポイントがあります。
1 本業の仕事をおろそかにしないこと
2 本業の仕事とシナジーがあること
もちろん怪しい投資に手を出さず「正攻法」であることが前提です。
では、これら2つのポイントについて解説していきます。
1 本業をおろそかにしないこと |キャリアを継続する視点
当たり前ですが、本業をおろそかにしてはいけません。
理由はいくつも思いつきますが「コンサルファームで勤めていました」というのはこれからもキャリア選択においてのリスクヘッジとなるからだと考えています。
キャリアは間違いなく無形資産です。
一定のスキル経験があるんですねと見られるのは、お得だということを言っています。
(あ,,,実際に見合うスキルがあるかどうかはそれぞれですけどね。)
万が一何かあっても、同一ファームや同業ファームへ移ることができるでしょう。
プロジェクトベースの仕事であるため、看板は違えどやっている仕事の共通点が多いからですね。
こういったリスクヘッジができる仕事を、捨ててまで資産運用にのめり込むのは得策ではありません。
本業は、おろそかにしない。むしろ頑張ろう!決して副業に熱中し、サボることのないようにしましょう。
2 本業とのシナジーがあること|キャリアに活かす視点
1つ前のパラグラフで「本業は続ける」と言いました。
そのうえで、さらに「本業とシナジーがある」ものを選ぶことを強くオススメします。
本業とシナジーがあるというのは、資産運用をしている過程で普段の仕事にも通ずるスキルを得ることができたり、本業で得た知識・経験を生かしてよりリターンの多い選択をしたりするということを意図しています。
せっかく時間とお金を投入するのであれば、経験と知識=資産を積み足せるものがよいですよね。
コンサルファーム出身であれば、このあたりのシナジーを考えるのがベストです。
では、具体的にどういったものがシナジー効果があるのかというと「会計・財務・税務・英語のスキル」です。
監査系BIG4コンサルファームにお勤めであれば、上記スキルに関して一定以上の能力を持っていると考えられます。
そのため、これらを活かしつつさらに能力UPを目指せる資産運用を選ぶことをオススメします。
そもそも資産運用の原資が少ない人は、まず会社で能力を認められてから資産運用を行うという戦略もアリです。その場合、資産運用にはあまり時間がかからないものが良いでしょう。
正攻法でいくことを忘れない
当然ですが、怪しいものはしない。
当たり前なので省略します。
かつて、学生時代あこがれていた先輩がマルチ商法にハマっていました。
今どうしているんでしょう?マルチにハマるのは、控えめに言ってカッコ悪いですよね…
時折、マルチ商法など怪しいビジネスに手を出す人がニュースを騒がせます。
高収入であるあなたは、そういった怪しい人たちの格好のターゲットとなります。
うまい話はないので騙されないようにしましょう。
人を騙したり、逆に怪しい話にのって騙されるのは本当にやめましょう。捕まります。
BIG4コンサルタントが資産運用するときに気を付けるべきこと
まずは、会社の”株取引”に関するルールを調べる事
この先を読む前に…
・入りたいファームのルールを調べましょう
・すでに保有している場合は人事に確認
・投資は自己責任です!
口酸っぱく言っておきますが、正解は自分の入りたい会社、自分の会社に確認することが鉄則です。
人によっていろいろな事情で株式を保有しなければいけない状況もあります。
・相続した
・家業で持っている
また、会社によってその顧客や担当する業務によって持てるものを色分けしている場合もあります。
まとめると…「何があっても自己責任です!」と強調して言っておきます。
(私の記事の通りに実践し、何かトラブルがあっても、このブログのせいにしないでくださいね!)
「独立性」も「インサイダー規制」も個人がそれぞれで守るのは当然ですが、万が一発生した場合の企業へのマイナスのインパクトは計り知れません。
以上のことから最低限のルールを守り、貴重な資産を運用していきましょう。
まとめ
株取引における制約があるものの、資産運用は可能なため、諦めず早くから資産運用を行っていくべきだといえます。
ただし、正攻法でいくためにも正しいお金の知識と現状を知ることが前提にあるため、まずは正しい知識を得て学んでいくようにしましょう。